「いびきがうるさい、呼吸が止まっている」とパートナーに言われたり、自分自身のいびきで目が覚めてしまうことはありませんか?
いびきは、睡眠中の呼吸によって喉の奥の組織が振動して発生する音ですが、単なる騒音問題にとどまらず、健康に悪影響を及ぼす可能性も潜んでいます。
いびきがうるさいと言われるのはなぜ?
いびきの音は、周りの人の睡眠を妨げるだけでなく、いびきをかいている本人にとっても、睡眠の質を低下させる原因となります。毎晩のように大きないびきをかいている場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクも高まります。
いびきをかく原因とは?
いびきをかく原因は多岐にわたりますが、主な原因として下記が挙げられます。
- 気道が狭い: 鼻づまり、扁桃腺肥大、肥満、アデノイド肥大、舌根沈下などが原因で気道が狭くなり、空気の通りが悪くなることでいびきが発生します。
- 喉の筋肉の弛緩: 加齢、疲労、飲酒、睡眠薬の使用などによって喉の筋肉が弛緩し、気道が狭くなることでいびきが発生しやすくなります。
- 睡眠時無呼吸症候群 (SAS): 睡眠中に呼吸が止まる病気で、大きないびきや日中の眠気などの症状が現れます。
そのいびき、睡眠時無呼吸症候群かも?
睡眠時無呼吸症候群は、代表的な症状としていびきがみられます。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に呼吸が止まる病気ですが、睡眠中に症状がでるため、気づきにくい病気になります。
いびきを放置すると、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まるだけでなく、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
- 睡眠時無呼吸症候群 (SAS): 睡眠中に呼吸が繰り返し止まることで、体内の酸素濃度が低下し、心臓や脳に大きな負担がかかります。
- 高血圧: 睡眠時無呼吸症候群は、高血圧のリスク因子の一つとして知られています。
- 心臓病: 睡眠時無呼吸症候群は、心筋梗塞や狭心症、不整脈などの心臓病のリスクを高めます。
- 脳卒中: 睡眠時無呼吸症候群は、脳卒中のリスクを高めることが知られています。
- 日中の眠気: 睡眠の質が低下することで、日中に強い眠気を感じ、集中力や作業効率が低下します。
- QOLの低下: いびきは、睡眠の質を低下させるだけでなく、パートナーとの関係悪化や、旅行時の宿泊先選びに困るなど、生活の質 (QOL) を低下させる可能性があります。