第1章 高血圧はなぜ“放置してはいけない病気”なのか
健診や病院で「血圧が少し高めですね」と言われたことはありませんか。
日本では成人の約3人に1人が高血圧を抱えており、年齢とともに増加します。
しかし、多くの方は自覚症状がなく、「少し高いくらいなら大丈夫」と感じてしまいがちです。
けれども、高血圧は「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と呼ばれるほど、
気づかないうちに体の中で血管を傷つけ、動脈硬化を進めていく病気です。
放置すると、心臓病・脳卒中・腎臓病(慢性腎臓病:CKD)といった
命に関わる合併症を引き起こす原因になります。
🔹高血圧がなぜ怖いのか
血圧とは、血液が血管の内側を押す力のことです。
この圧力が高い状態が続くと、血管の壁に絶えず負担がかかり、
やがて血管が硬く・もろくなり、動脈硬化が進行します。
動脈硬化が進むと、心臓や腎臓、脳などに必要な血液が十分に届かず、
臓器が少しずつダメージを受けていくのです。
特に腎臓は細い血管の集まりでできており、高血圧の影響を強く受けやすい臓器です。
「血圧が高い」と「腎臓が悪い」は、互いに悪循環を起こす関係にあります。
腎臓が悪くなると血圧が上がり、血圧が上がるとさらに腎臓が傷む——
このループを断ち切ることが、健康寿命を延ばす鍵になります。
🔹本記事の目的
本記事では、最新の「日本高血圧学会 JSH2024」などの指針をもとに、
高血圧の基礎から、原因・合併症・検査・治療・生活改善までをわかりやすく解説します。
「健診で血圧を指摘されたけど、何をすればいいのかわからない」
「薬を飲むべきか悩んでいる」
「腎臓や心臓に影響があると聞いて不安」
——そんな方に、正しい知識と行動のきっかけをお届けします。
本記事は最新指針に基づき、原因・合併症・検査・治療・生活改善を順に整理します。次章から“できること”を一歩ずつ実践していきましょう。
第2章 高血圧の定義・分類と原因 - 最新ガイドラインでみる高血圧の基準と背景
🔹1. 高血圧とは?
血圧(血液が血管壁を押す力)が慢性的に高い状態を高血圧と呼び、心臓・血管への負担増により動脈硬化を進めます。
最新ガイドラインでは、以下のように血圧の分類が示されています。
🔹2. 血圧の分類(JSH2024より)
| 区分 | 収縮期血圧(上の血圧) | 拡張期血圧(下の血圧) |
|---|---|---|
| 正常血圧 | <120 mmHg | <80 mmHg |
| 高値血圧 | 120〜129 mmHg | <80 mmHg |
| 正常高値血圧 | 130〜139 mmHg | 80〜89 mmHg |
| 高血圧(Ⅰ度) | 140〜159 mmHg | 90〜99 mmHg |
| 高血圧(Ⅱ度) | ≧160 mmHg | ≧100 mmHg |
※「診察室血圧」での基準です。
家庭血圧の場合はやや低く、≧135/85 mmHgが高血圧の目安となります。
🔹3. 家庭血圧と診察室血圧の違い
診察室で測ると緊張して高く出る「白衣高血圧」、反対に診察室では正常でも家庭では高い「仮面高血圧」など、血圧には測定環境による変動が存在します。
そのため、ガイドラインでは「家庭血圧を優先して評価」することが推奨されています。
毎朝・毎晩の血圧を記録することで、より正確な診断と治療方針が立てられます。
🔹4. 高血圧の原因 ― 本態性と二次性
高血圧は、大きく2つのタイプに分けられます。
| 種類 | 特徴 | 主な要因 |
|---|---|---|
| 一次性(本態性)高血圧 | 約9割を占める。明確な原因が特定できないが、遺伝や生活習慣の影響が大きい。 | 塩分の取りすぎ、肥満、ストレス、運動不足、喫煙、加齢など |
| 二次性高血圧 | 約1割。特定の病気や薬が原因。 | 腎臓病、ホルモン異常(原発性アルドステロン症、甲状腺疾患など)、睡眠時無呼吸症候群、薬剤性(ステロイド、NSAIDsなど) |
特に腎臓の病気による「腎性高血圧」は、“腎臓が悪いから血圧が上がる”タイプであり、CKDの早期発見・治療が非常に重要です。
🔹5. 高血圧を招く生活習慣
生活習慣の中には、血圧上昇の原因となる要因が複数あります。
- 塩分のとりすぎ(味噌汁や漬物、加工食品など)
- 肥満・内臓脂肪の増加(血圧ホルモンが過剰に働く)
- 過度の飲酒
- 運動不足(血管の柔軟性が低下)
- ストレス(交感神経の緊張による一時的上昇が慢性化)
- 喫煙(血管収縮・動脈硬化促進)
🔹6. 高血圧は「生活習慣病の中心」
高血圧は生活習慣病の中核で、腎臓と相互に影響します。早期に評価・相談することが大切です。
家庭血圧の測定手順は第4章をご覧ください。
第3章 放置によるリスク ― 腎臓・心臓・脳への影響
🔹1. 高血圧がもたらす血管内皮障害と動脈硬化
自覚症状に乏しいまま進行し、気づかないうちに血管や臓器を傷つけます。
血圧が高い状態が長期間続くと、血管の内側(血管内皮)が慢性的に圧力を受けて傷つき、修復を繰り返すうちに動脈硬化が進行します。
この動脈硬化が、全身の臓器に深刻な影響を与えます。
🔹2. 腎臓への影響 ― 腎機能が徐々に障害される
腎臓は、約100万個の糸球体という毛細血管の塊でできています。
高血圧が続くと、この糸球体に過剰な圧がかかり、血管が徐々に硬く・狭くなります。
その結果、
- 老廃物をうまく排出できなくなる
- 尿にたんぱく(蛋白尿)が出る
- 血液中のクレアチニン(Cr)が上昇する
といった変化が現れ、CKDへと進行します。
特に「高血圧性腎硬化症」と呼ばれるタイプでは、自覚症状がほとんどないまま腎機能が低下し、気づいた時には透析が必要なレベルに至ることもあります。
👉 腎臓を守ることは、血圧を守ること。
CKDの進行予防には、早期からの血圧管理が欠かせません。
🔹3. 心臓への影響 ― 心臓の「ポンプ」に負担がかかる
高血圧の状態では、血管が硬くなるだけでなく、心臓は強い力で血液を送り出そうとします。
これが続くと、心臓の筋肉(左心室)が厚くなり、「左室肥大」を起こします。
その結果、
- 心臓が拡張しづらくなり「心不全」を起こす
- 冠動脈の血流が悪くなり「狭心症・心筋梗塞」を発症する
- 不整脈のリスクが高まる
といった影響が生じます。
近年では「HFpEF(左室駆出率保たれた心不全)」という、高齢者や高血圧の方に多いタイプの心不全が注目されています。
血圧コントロールは、こうした心臓の老化や障害を防ぐ最重要因子です。
🔹4. 脳への影響 ― 血管が破れる・詰まる
脳の血管も、長年の高血圧で硬く・もろくなっていきます。
これにより、次のような脳疾患を引き起こします。
| 病名 | 特徴 |
|---|---|
| 脳出血 | 血管が破れて出血する。夜間や早朝に多く、命に関わる。 |
| 脳梗塞 | 血管が詰まり、脳の一部が壊死する。手足の麻痺・言語障害など後遺症が残る。 |
| 血管性認知症 | 小さな梗塞の積み重ねで、記憶力・判断力が低下する。 |
脳のダメージは生活の質(QOL)を大きく損なうため、予防のためには日々の血圧管理が欠かせません。
🔹5. 全身への影響 ― 眼・下肢・大動脈などの血管病
高血圧による動脈硬化は、腎臓・心臓・脳以外にも目(網膜症)・足(末梢動脈疾患)・大動脈(大動脈瘤)など、全身の血管に広がっていきます。
つまり、高血圧は単なる「血圧の数字の問題」ではなく、血管そのものの老化を進める病気なのです。
🔹6. 「悪循環」を断ち切るには
高血圧が腎臓を傷つけ、腎臓の機能低下がさらに血圧を上げる——
この腎機能低下↔血圧上昇の相互悪化を早期介入で断つことが、心・脳・腎の予後改善につながります。
第4章 診断・検査の流れと管理目標 - 血圧の正しい評価と、臓器を守るための目標設定
🔹1. 高血圧の診断は「1回の測定」では決まらない
高血圧の診断では、1回だけの血圧測定では不十分です。
その日の体調や緊張、測定環境などによって血圧は大きく変動します。
診断の基本は、
- 複数回・複数日にわたる測定
- 家庭血圧の記録(朝・晩の測定)
- 合併症リスク(腎臓・心臓・脳)の評価
です。
したがって、健診や病院で「血圧が高め」と言われた場合は、まず家庭血圧を継続的に記録することが推奨されます。
🔹2. 診察室血圧と家庭血圧の使い分け
評価基準は以下のとおりです。測定は毎朝(起床後・排尿後・朝食前)と夜(就寝前)に実施し、1週間の平均を記録しましょう。
| 測定場所 | 高血圧の基準 | 特徴 |
|---|---|---|
| 診察室血圧 | 140/90 mmHg以上 | 医療機関で測定。緊張により高く出やすい(白衣高血圧)。 |
| 家庭血圧 | 135/85 mmHg以上 | 自宅で安静時に測定。日常の血圧をより正確に反映する。 |
🔹3. 高血圧の診断フロー
血圧の異常が疑われた場合、医療機関では以下の流れで診断を行います。
- 問診・生活習慣の確認
塩分摂取、飲酒、運動、睡眠、ストレスなどを確認。 - 身体診察・血圧測定(複数回)
左右の腕・立位・座位などを比較し、再現性を確認。 - 尿検査・血液検査
腎機能(Cr、eGFR)、糖代謝(HbA1c)、脂質(LDL、HDL、中性脂肪)など。 - 心電図・心エコー・胸部レントゲン
心肥大・心不全・不整脈の有無を確認。 - 二次性高血圧の除外
腎疾患・ホルモン異常(アルドステロン症、甲状腺疾患など)を検査。
これらを総合して、「高血圧のタイプ・重症度・合併症リスク」を判断します。
🔹4. JSH2024に基づく血圧管理目標値
JSH2024では、年齢や合併症の有無によって降圧目標が細かく設定されています。
| 患者群 | 目標血圧(診察室) | 目標血圧(家庭血圧) |
|---|---|---|
| 一般成人(75歳未満) | <130/80 mmHg | <125/75 mmHg |
| 高齢者(75歳以上) | <140/90 mmHg(まずは安全に) | <135/85 mmHg |
| 糖尿病・CKD・冠動脈疾患を合併 | <130/80 mmHg | <125/75 mmHg |
| 脳血管障害既往 | 個別に設定(急激な降圧は避ける) | 状況に応じて調整 |
🔸目標値は“数字”だけでなく、“安全に達成できるか”が重要です。
高齢者や腎機能が低下している方では、立ちくらみや腎血流低下に注意して調整します。
🔹5. 「臓器保護」を目的とした血圧管理
目標は数値の達成ではなく、合併症の抑制(腎・心・脳の保護)です。高齢者や腎機能低下例では安全な達成を優先します。
降圧により、
- 心不全・脳卒中のリスクが大幅に低下
- 腎機能の低下速度が抑制
- 動脈硬化の進行が緩やかになる
といった効果が科学的に確認されています(JSH2024, KDIGO2021など)。
適切な血圧管理は、10年後・20年後の健康寿命を守る「投資」といえます。
🔹6. 健診後のステップ ― 二次検査と再評価
健診で「血圧が高い」と言われたら、
「来年まで様子を見る」ではなく、早めの二次検査・再評価が大切です。
当院でも、健診結果をもとに
- 家庭血圧の測定方法
- 塩分摂取量の見直し
- 必要に応じた採血・心電図・腎機能評価
を行い、個々に合わせた治療目標を一緒に立てています。
第5章 治療と生活改善 - 日常の工夫と薬の力で、臓器を守る最適な血圧管理を
🔹1. 治療の基本方針
高血圧の治療は、
- 生活習慣の改善(非薬物療法)
- 薬による降圧治療(薬物療法)
の2本柱で行われます。
推奨は最新ガイドラインに準拠し、まず生活改善を行い、それでも達しない場合に薬物療法を併用します。
ただし、重度の高血圧や臓器障害がある場合は、最初から薬物療法を併用します。
🔹2. 生活習慣の改善 ― 数字以上に「継続」が大切
高血圧の予防・改善に最も効果的なのは、日常の積み重ねです。
以下の6つの柱が、JSH2024で推奨される生活改善ポイントです。
(1)減塩 ― 1日6g未満を目標に
日本人の平均塩分摂取量は約10g/日と多く、それが血圧上昇の大きな要因になっています。
味噌汁・漬物・加工食品などに注意し、「減塩しょうゆ」や「レモン・酢・香辛料」で味を工夫しましょう。
🍲目安:味噌汁は1日1杯まで、麺類のスープは残すことを習慣に。
(2)体重管理 ― BMI 25未満を目標に
肥満は高血圧の主要な原因の一つです。
体重を3〜5kg減らすだけでも血圧が下がることが知られています。
(3)運動 ― 有酸素運動を中心に
週3〜5回、1回30分程度のウォーキング・自転車・軽い筋トレを続けると、血管の柔軟性が保たれ、降圧効果が期待できます。
🚶♂️無理は禁物。息が弾む程度の“軽い汗”を目安に。
(4)節酒 ― アルコールは適量を
男性:エタノール20〜30g(日本酒1合、ビール中瓶1本程度)
女性:エタノール10〜20g(日本酒0.5合、ビール小瓶1本程度)
(5)禁煙 ― 血管を守る最大の行動
喫煙は一時的な血圧上昇だけでなく、動脈硬化を加速させます。
「血圧の薬よりも禁煙が先」と言われるほど重要です。
(6)ストレスと睡眠
慢性的なストレスや睡眠不足は交感神経を刺激し、血圧を上げます。
深呼吸やストレッチなど、リラックス習慣を取り入れましょう。
🔹3. 薬物療法 ― 臓器保護を目的とした治療
生活習慣の改善を行っても血圧が目標に届かない場合、薬による治療を行います。
薬物療法の主目的は長期予後の改善です。少量多剤併用で副作用を抑えつつ確実に降圧します。
主な薬剤と特徴を以下にまとめます。
| 薬の種類 | 主な特徴 | 向いているタイプ |
|---|---|---|
| ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) | 腎臓・心臓保護作用あり。副作用が少なく長期使用に適す。 | CKD・糖尿病合併・蛋白尿がある方 |
| ACE阻害薬 | ARBと類似。心不全・糖尿病性腎症に有効。 | 心不全・腎保護を重視する場合 |
| Ca拮抗薬 | 末梢血管を広げて血圧を下げる。高齢者でも使いやすい。 | 高齢者・動脈硬化型高血圧 |
| 利尿薬(サイアザイド系など) | 体内の余分な塩分・水分を排出し血圧を下げる。 | 塩分感受性が高い方・浮腫を伴う方 |
| β遮断薬 | 脈を落とし、心臓の負担を軽減。 | 狭心症・不整脈・心筋梗塞後 |
🔹4. 特殊病態での治療の考え方
(1)CKD合併例
- 腎臓を守るためにARBまたはACE阻害薬が第一選択。
- 必要に応じてSGLT2阻害薬やフィネレノンを併用(KDIGO2021準拠)。
(2)高齢者
- 急激な降圧でふらつき・転倒を起こさないよう、ゆるやかに達成。
- 最初は140/90mmHg未満を目標に。
(3)糖尿病・脂質異常症の合併
- 動脈硬化進行リスクが高いため、130/80mmHg未満を目指す。
- 食事・運動療法と薬物療法を並行。
🔹5. 薬に頼りきらない「セルフマネジメント」
薬で血圧を下げるだけでは十分ではありません。
患者さん自身が、日々の血圧・体重・食事・運動を意識することで、治療効果が大きく変わります。
- 家庭血圧を記録して、変化を医師と共有
- 減塩を継続するための「味覚リセット」を意識
- 体重・内臓脂肪の管理
- 睡眠やストレスも「生活の薬」と考える
「血圧の治療」は、薬を飲むことではなく、生活を整えること。
医師と二人三脚で取り組む姿勢が大切です。
第6章 まとめ・受診案内・FAQ・免責
🔹1. まとめ ― 高血圧は「沈黙のサイン」を見逃さない
高血圧は自覚に乏しくても臓器障害の進行につながります。早期の評価と適切な管理で進行を抑えられます。
特に腎機能低下↔血圧上昇の相互悪化は、早期介入で断つことが重要です。
🔹2. 健診後の第一歩 ― 放置せず、早めの相談を
健診で「血圧が高め」と言われたとき、「また来年でいいか」と思っていませんか?
実際には、健診で初めて血圧が指摘された方の中には、すでに腎機能低下や動脈硬化が進んでいるケースもあります。
早めに受診して、
- 家庭血圧:朝・夜/1週間平均
- 減塩:1日6g未満(味噌汁1杯まで、麺スープは残す)
- 検査:腎機能・心電図等の二次検査/再評価
を確認することで、将来の合併症リスクを大幅に減らせます。
🔹3. よくある質問(FAQ:全8項目)
Q1:薬は一生飲み続けなければいけませんか?
→ 状況によります。生活改善で血圧が安定すれば、減量や中止が可能な場合もあります。
ただし自己判断は危険です。必ず医師と相談して調整しましょう。
Q2:下の血圧(拡張期)だけが高いのですが大丈夫ですか?
→ 下の血圧が高い場合も、血管への負担は大きくなります。
動脈硬化や腎臓への影響を防ぐため、早期の評価が必要です。
Q3:家庭血圧はどのように測ればいいですか?
→ 朝(起床後・排尿後・朝食前)と夜(就寝前)に、背もたれ・足つきで安静に測定。
1週間分を記録し、平均値を医師に提示するのが理想です。
Q4:減塩を続けるコツはありますか?
→ 「味付けより素材の旨味を楽しむ」「レモンや酢、香辛料を活用」がコツです。
加工食品を減らすだけでも大きな効果があります。
Q5:薬を飲んでも血圧が下がりません。どうすればいいですか?
→ 「服薬の時間」「塩分摂取」「体重・ストレス・睡眠不足」などを見直します。
複数の薬を少量ずつ併用すると効果的な場合もあります。自己中断は禁物です。
Q6:季節によって血圧が変わるのはなぜですか?
→ 冬は寒さで血管が縮み血圧が上がりやすく、夏は汗や脱水で下がりやすい傾向があります。
季節ごとの変動を家庭血圧で記録し、医師と共有しましょう。
Q7:運動をしても大丈夫ですか?
→ 軽い有酸素運動(ウォーキング・自転車など)はむしろ効果的です。
ただし、急激な運動や無理な筋トレは避け、体調に応じて調整します。
Q8:高血圧は遺伝しますか?
→ 遺伝的要因もありますが、多くは生活習慣の影響です。
家族に高血圧がある場合こそ、早めの生活改善と定期チェックが大切です。
🔹4. 行動への一歩 ― 自分の「血圧」を知ることから
毎日の血圧記録は、最も簡単で効果的な健康管理です。
数値の変化を「体からのメッセージ」として受け止め、早めの受診・相談につなげましょう。
🔹5. ご相談・受診案内
高血圧や腎臓のご相談は当院へ
- 健診で血圧や腎機能の異常を指摘された方
- 生活習慣病(糖尿病・脂質異常症)との関係が気になる方
- 家庭血圧の測定や治療方針について相談したい方
尾張旭市・瀬戸市エリアで「腎臓×生活習慣病」を専門に診療しています。
お気軽にご相談ください。
🔹6. 参考文献・ガイドライン
- 日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2024(JSH2024)
- 日本腎臓学会:CKD診療ガイド2023/KDIGO 2021
- 日本動脈硬化学会:脂質異常症ガイドライン2022(JAS2022)
- American Diabetes Association(ADA 2024)
🔹7. 免責事項
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、診断・治療を代替するものではありません。
症状や治療方針については、必ず医師にご相談ください。
