腎硬化症
腎硬化症とは、高血圧などが原因で腎臓の血管が硬くなり、腎臓の機能が低下する病気です。自覚症状が少ないため、気づかないうちに病気が進行してしまうことも少なくありません。
腎硬化症とは
腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として排出する、体にとって重要な臓器です。毎日約150リットルもの血液をろ過し、健康を維持しています。腎硬化症とは、この腎臓の血管が硬くなってしまう病気です。
腎臓には、糸球体と呼ばれる毛細血管の塊が多数存在します。 糸球体は、血液中の老廃物や余分な水分をろ過するフィルターのような役割を担っています。高血圧の状態が続くと、この糸球体に血液を送る細動脈に負担がかかり、血管が硬くなってしまいます。これが腎硬化症です。
腎硬化症になると、腎臓のろ過機能が低下し、老廃物が体内に蓄積されてしまいます。老廃物が蓄積すると、様々な症状が現れるだけでなく、他の臓器にも悪影響を及ぼす可能性があります。 また、腎臓は血圧を調整するホルモン(レニンなど)を分泌する役割も担っているため、腎硬化症が進行すると高血圧が悪化するという悪循環に陥る可能性があります。
腎硬化症は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、健康診断などで腎機能の低下を指摘されて初めて気づくというケースも多いです。病気が進行すると、疲労感やむくみ、食欲不振などの症状が現れることがあります。さらに悪化すると、腎不全に至る可能性もあります。
腎硬化症は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、健康診断などで腎機能の低下を指摘されて初めて気づくというケースも多いです。病気が進行すると、疲労感やむくみ、食欲不振などの症状が現れることがあります。さらに悪化すると、腎不全に至る可能性もあります。
腎硬化症の種類
腎硬化症は、大きく分けて「良性腎硬化症」と「悪性腎硬化症」の2つに分類されます。
- 良性腎硬化症: 長年の高血圧によって徐々に進行するタイプです。高血圧の基礎疾患を持つ方や高齢者に多くみられます。
- 悪性腎硬化症: 急激に進行するタイプです。若年者にも発症することがあります。急激な血圧上昇が腎機能障害を惹起し、さらに血圧上昇を引き起こすという悪循環をきたします。
悪性腎硬化症は、非常に進行が速く、放置すると短期間で腎不全に至る可能性があります。そのほかにも視力障害、呼吸困難、頭痛、痙攣などの症状も出現することが多いため、早期に適切な治療を開始することが重要です。
腎硬化症の原因
腎硬化症の主な原因は、高血圧です。長期間にわたって高血圧の状態が続くと、腎臓の血管に負担がかかり、硬化が進行します。高血圧以外にも、以下の要因が腎硬化症のリスクを高める可能性があります。
- 糖尿病: 高血糖の状態が続くと、血管が傷つきやすくなり、動脈硬化が進行しやすくなります。
- 脂質異常症: 血液中のコレステロールや中性脂肪が多いと、動脈硬化のリスクが高まります。
- 喫煙: タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血圧を上昇させる作用があります。
- 肥満: 肥満は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めます。
- 加齢: 年齢を重ねるごとに、血管が硬くなりやすくなります。
- 食生活: 塩分の過剰摂取は、高血圧のリスクを高めます。
これらの要因を複数持っている場合は、特に腎硬化症のリスクが高くなるため注意が必要です。
腎硬化症の症状
腎硬化症は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、健康診断などで腎機能の低下を指摘されて初めて気づくというケースも多いです。病気が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 疲労感: 腎臓の機能が低下すると、老廃物が体内に蓄積され、疲労感を感じやすくなります。
- むくみ: 腎臓の機能が低下すると、水分をうまく排出できなくなり、むくみが生じやすくなります。特に、顔や足首にむくみが現れやすいです。
- 食欲不振: 腎臓の機能が低下すると、食欲不振や吐き気などの症状が現れることがあります。
- 貧血: 腎臓は、赤血球の産生を促すホルモン(エリスロポエチン)を分泌しています。腎臓の機能が低下すると、このホルモンの分泌が減少し、貧血になりやすくなります。
- 高血圧: 腎臓は血圧を調整するホルモンを分泌しています。腎臓の機能が低下すると、このホルモンの分泌が減少し、高血圧が悪化することがあります。
これらの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
腎硬化症の治療
腎硬化症の治療は、主に以下の3つを柱に行われます。
1. 原因療法
腎硬化症の主な原因である高血圧を治療することが重要です。降圧剤を服用することで、血圧を適切な範囲にコントロールします。使用する降圧剤の種類や量は、患者の状態に合わせて医師が決定します。
2. 腎保護療法
腎臓の機能を保護するために、以下の薬剤が使用されることがあります。
- ACE阻害薬/ARB: 腎臓の糸球体の出口の血管(輸出細動脈)を拡張し、糸球体の内圧を下げる効果があります。糸球体の負担を軽減し、タンパク尿を減少させる効果があります。
- スタチン: 血液中のコレステロール値を下げ、動脈硬化の進行を抑制する効果があります。
3.生活習慣の改善
生活習慣の改善も、腎硬化症の治療には非常に重要です。具体的には、以下の点に注意しましょう。
- 食事療法: 塩分を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。カリウムを多く含む食品(野菜、果物など)は、高血圧の予防に効果的です。ただし、腎機能障害が進んでいる場合は高カリウム血症となり致死性不整脈となることがあるため、医師と相談してください。
- 運動療法: 適度な運動は、血圧を下げ、動脈硬化を予防する効果があります。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない運動を継続しましょう。
- 禁煙: 喫煙は、動脈硬化を促進するため、禁煙することが大切です。
- 節酒: 過度の飲酒は、高血圧のリスクを高めるため、控えましょう。
- ストレスの軽減: ストレスは、高血圧を悪化させる要因となるため、ストレスを軽減するよう心がけましょう。十分な睡眠をとる、リラックスできる時間を作るなど、工夫してみましょう。
腎硬化症は、完全に治すことは難しい病気ですが、早期に発見し、適切な治療を行うことで、進行を遅らせ、腎不全への移行を予防することができます。
そもそも自覚症状が少ない病気ですので、定期的な健康診断を受けるなど、早期発見に努めることが大切です。また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防することも、腎硬化症の予防につながります。
尾張旭市にお住まいの方で、腎硬化症が気になる、あるいは既に診断された方は、お気軽に当院までご相談ください。